White-Lips Vocal Collection 3「古なるエッダ」のお話

CD 7曲目、及び8曲目の「古なるエッダ」は6曲目の「天球儀」に続き、リトルウィッチ様のPCゲーム「シュガーコートフリークス」の挿入歌として制作されました。

最初に7曲目の「古なるエッダ」を制作し、それをアレンジするかたちで「古なるエッダ VOICE」が制作しました。もともと1曲としてご依頼いただいたのですが、ゲームに組み込む時にもうちょっと静かめの雰囲気も欲しいということでコーラスのみのアレンジを追加制作しました。

この曲もゲーム中のとある儀式のシーンのために作曲しており、「天球儀」同様に歌詞優先で制作しました。

「エッダ」とは北欧神話について記した本全般のことを指し、その中でも古い形式で記された詩を「古エッダ」と呼びます。この曲のタイトルでもある「古なるエッダ」は特に実在するエッダは意識しておらず、単純に「北欧神話について書かれた古い詩だよ」くらいの意味合いです。

歌詞については詩というよりは呪文を意識しています。自分自身を捧げて世界樹となるので対価として扉を開いてください、という呪文です。密教の真言の長いバージョンだと思ってください。

北欧神話をモチーフにしていますが、特にそういう裏設定とかがあったわけではないと思います。詳しいことは覚えていないのですが「運命」とか「未来」とか、そういうキーワードから引っ張ってきたんだと思います。儀式の曲なので神秘的な雰囲気を感じていただけたら成功です。