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人形使い2 オリジナルサウンドトラック(各曲について)

人形使い2の各音楽について思い出せることを書いてみようと思います。ほとんどPC-9801版のお話になるかもしれませんが、ご容赦ください。

トラック1 & 16 「イントロ」

あまり記憶にないのですが、メーカーロゴを出すとき用の短いBGMということで制作したのだと思います。初期のバージョンではこの曲と後述の「オープニング」がつながって1曲となっていますが、おそらくディスクアクセスの都合で綺麗につながらいだろうということで分けたのだと思います。

今思えばメーカーロゴ用としては長いですね…

トラック2 & 17 「オープニング」

「ロボットのギミックがアニメーションで表示されるのでカッコイイ感じで」みたいな仕様だったと思います。当時の僕のイメージでは「ロボットでカッコイイ音楽=劇場版パトレイバー2」だったので、冒頭の雰囲気はわりと意識しています。

映像は後付けだったので、音楽製作時に特別何かを考えたということはなかったと思います。ただ、OPNA版のときにCGを出すタイミングを音楽から制御できないかという相談があったのでFM音源ドライバの共有ワークにマーカーを追加した記憶があります。BGM製作時にマーカーを埋め込んでおいて、再生時にマーカーを見つけるたびに共有ワークを更新。メインプログラムは常に共有ワークを監視するという仕組みです。

ただ「つくりましたー」「ありがとー」の後、何も言われなかったので実際に使っているのか、そもそも使用に耐えうるものだったのかどうかまではわかりません(笑)。

トラック3 & 18 「プレーヤーセレクト」

一番最初に制作したBGMだったと思います。ふっと浮かんだものをパッと制作して納品したらそのままOKでした。

トラック4 & 19 「対戦前口上」

プレーヤー「お前が〇〇か。なかなか強そうな相手だ。だが俺の敵ではないな」
敵「おいおい俺はいつから子守になったんだ?消えろ、ぶっとばされんうちにな」

みたいなセリフのやり取りをするシーンのBGMです。これも製作時の記憶はあまりないですね。ファイル番号を見ると結構うしろの方なので、途中で必要になって追加されたという感じかもしれません。

トラッック5 & 20 「vs MIMI」

初代人形使いでも登場した主人公なので、名前やビジュアルイメージは最初からしっかり判明していた貴重なキャラです。見た目もかわいいので、主人公らしく王道な雰囲気にしようと思って制作した曲です。

年代的にTRFとかの楽譜を見ていたので、なんとなく曲の構成もそんな雰囲気になっているような気がします。リフとコードで全体の雰囲気を作ってサビで半音上げるとか、そういうところですね。

トラック6 & 21 「vs J.MANTIS」

このあたりから曲名が適当なものになっていきます(笑)。というのも、最初はキャラクター名などが付けられていない状態で(仮)の状態でした。この曲名は「園田美雪」となっているので、おそらく開発後半でキャラの入れ替えがあったのでしょう(実際にはクリス・キャンベラの扱う人形となっている)。

この曲もリフで全体が構成されています。ドラムフィルのお仕着せのような「タタタン、タタタン」とかまさにTRF…。今だとちょっと恥ずかしくてためらうフレーズ。

主人公のライバル科学者と伺っていたので、音楽的には重くてしつこいみたいな雰囲気を出そうと思った記憶があります。

トラック7 & 22 「vs DAIGO」

この曲は最初から最後まで「大吾」で変わらない名前でした。パワータイプで和風な名前なので、イメージは和太鼓。FM音源で和太鼓は難しかったのでタム回しで似た雰囲気を出そうとしています。あまり苦労せずに作った感じの曲だったと思います。

トラック8 & 23 「vs SO-RYU」

制作のかなり最後の方で追加された曲です。本編では園田美雪のキャラとして登場しています。「和風でかっこよく」みたいな曲仕様だったと思います。

けっこう急ぎで作らなくてはならなかったのだけは覚えてますが、それ以外の記憶はあまりないです。

トラック9 & 24 「vs MING MING」

初期の仕様では「カンフー(仮)」と名付けられていました。後半に「フェイロン」になって最終的には「ミンミン」となったようです。最初から中華風であることは変わらなかったので、ゲーム上の細かい修正はあったものの、わりと素直に作れたBGMだと思います。

トラック10 & 25 「vs LUCIFER」

これは仕様が何回か変わった影響で作り直しが多かった曲です。最初の仕様書では「人妻・子供」となっていましたが、その後「ロリ」に変わって最後は「おとうさん」となっています。まあどれも間違ってはいませんが、イメージがその度に変わったのでちょっと大変でした(笑)。

細かいところは覚えてないのですが、ボスっぽいイメージで作ったのかも知れません。確か何回か作って、いちばん良かったものを採用したみたいな感じだったと思います。

トラック 11 & 26 「vs CAVIAR」

watson(NAVA)氏制作のBGM。仕様はまったく覚えてないのですが、上がってきた曲を聴いて「めっちゃカッコイイ!」と思った記憶はあります。CD購入時のメッセージカードにwatson(NAVA)氏のコメントがありますので、そちらも是非ご覧ください。

トラック 12 & 27 「グラフィック」

特に難しいことは何もない感じのBGMです。

トラック 13 & 28 「エンディング」

これまた特に難しいことは無い感じのBGMです。ただOPN(FM×3、SSG×3)でピアノの曲というのはデータ作成が地味に面倒くさかったりします。和音にするとそれだけでパートを使ってしまいますし、かといって和音にしないとピアノっぽさが出ないので、必要最低限の音符だけ抜き出して他はomitするとか、そういう地味な部分が大変なわりに、あまり大変さが伝わらないんですよね。

トラック 14 & 29 「STAFF ROLL」

こちらもwatson(NAVA)氏制作のBGMです。元々は「オタク(仮)」というキャラクターのテーマでしたが、開発途中でそのキャラクターの存在がカットとなったため、スタッフロール用に再調整を行ったのがこの曲です。

最初の仕様では「おちゃらけた部分を入れて欲しい」ということで、いくつかおふざけの部分がありました。この曲の途中で入っているのはその名残です。

トラック 15 & 30 「GAME OVER」

かなり最初の方に作った曲です。これも浮かんだものをパッと作ってOKだった感じだったと思います。

 

こんな感じでつらつらと書いてみましたが、いかがだったでしょうか?少しでも楽しんでいただけましたら幸いです。

CDは写真のように紙ケースに封入した状態で、トラックリストとメッセージを記載したカードをあわせてお渡しいたします。

それではイベント当日はどうぞよろしくお願いいたします。