サラウンドからのダウンミックス

【ご注意】サラウンド初心者の記事ですので、間違いがあるかも知れません。広い心でご覧下さい。

5.1chのサラウンドミックスからステレオの2ミックスに変換する際に、2つの方法を試してみました。

一つは、テレビなどに内蔵されているダウンミックス係数k、およびオーバーロード低減係数aを使ったダウンミックスです。式としては次のようになります。

Lst = a( L +kC + kLFE + kLs )
Rst = a( R +kC + kLFE + kRs )
(k=1/√2、a=1/√2)

係数k、aは指定できる場合と指定できない場合があるらしく(メーカーによって異なる)デフォルトの数値はともに1/√2とのことなので、ここでもこの数値を使っています。1/√2というと難しいですが、要はセンター、ウーファー、リアの音量を-3dB(k)してフロントに足しています。また、複数のチャンネルを足すことで音が大きくなりすぎないように、足しあわせた音にも-3dB(a)します。ミキサー画面はこんな感じ。シンプルですよね。

 

オリジナルの5.1ch音源(リンク)24bit、96KHz、マルチチャンネルWAV

 

音源1-1 足音が前方やや右から、左後方に向かって直線で移動(係数)

 

音源2-1 足音が自分を中心にして右回りに円を描くように移動(係数)

 

もう一つは、DH-WrapperというフリーのVSTプラグイン(windows専用)を使用してダウンミックスしています。こちらはステレオで疑似サラウンドを再現するためのプラグインで、使用時に空間の広さを設定する項目があります。ここでは真ん中の”Live”に設定してあります。

 

オリジナルの5.1ch音源(リンク)24bit、96KHz、マルチチャンネルWAV

 

音源1-2 足音が前方やや右から、左後方に向かって直線で移動(DH-Wrapper)

 

音源2-2 足音が自分を中心にして右回りに円を描くように移動(DH-Wrapper)

 

係数に従って行うダウンミックスは空間の定義がされていないため、音源2-1では右フロントスピーカーから右サラウンドスピーカーへ、もしくは左サラウンドスピーカーから左フロントスピーカーへ音が移動する間は音が立ち止まっているように聞こえます。本来なら前後に移動しているはずなのですが…。一方、DH-Wrapperを使用したダウンミックスでは、わずかですが空間表現ができているように感じます。

今になって思いましたが、この比較はダウンミックスを「疑似サラウンドにするか否か」の違いになりますね。どちらが優れているではなくて、単に考え方の違いということになりそうです。

それにしてもサラウンドによる空間表現というのは簡単じゃないですね。パンをぐりぐり動かせばそれだけで3Dサウンドだ!とはならない。経験を積み重ねてゆくしかなさそうです。

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